写真屋さん


「履歴書の写真は写真屋さんでしっかりと撮ってもらったほうがいい」という都市伝説にのっとり写真屋さんに行くことを決めた全裸ことジョルジオ・サイトゥなのですが(みんな、ジョジョって呼んでるヨ☆)、写真屋さんがどこにあるか分からない。
バイトの後輩情報だと駅前にあるらしい。20分もかけていくのだるいなぁ、でもしょうがないか、と家を出て30秒後に髭を剃ってない事を思い出して、髭剃りに帰宅。髭を剃ってさぁ20分歩くぞー!デブだからすげー汗かくぞー!と思いながら家を出て35秒後に写真屋を発見。おい!ここにあるじゃねーか!今年でこのアパートに住むのが8年目になるのにまったく知らなかった。
写真屋の親父さんはとてもいい人だった。「今日も暑いねー。」「そうですねー。」なんて会話をした。今日始めて人と喋った。だからいい人に思ったのかもしれない。写真屋の親父さんは汗をかいていた。家から歩いて35秒しかかからないのに、僕も汗をかいていた。「もう7月の陽気なんですってねー。」「そうらしいねー。」そんな会話をした。
「就職用ならフィルムできっちり撮ったほうがいいよ。」とかそんな感じの親切を受けた。のどかな昼下がりに受けたのどかな親切に僕はこれ以上ないのどかさを感じて幸せになった。
「2100円になります。」
「すいません、おろしてきます。」
「お客さん。」
最後、ちょっと失敗。