cute
So cuteな女の子が目の前に立って、僕に聞くのです。
「バイトの面接に来たのですが?」
ああ、バイトの面接ですね、それならこの階ではなく6階になります。
「わかりました。有難う御座います。」と、その子は礼儀正しくお辞儀をして僕の前から去っていきました。
以下、僕とバイトの後輩の会話。
「なぁ、今の子、メチャメチャ可愛くなかった?」
「メチャメチャ可愛かったっすよ。俺意識してずっと凛々しい顔作ってましたもん。」
「馬鹿!俺なんて、意識的に顔の角度上げてたもん。下げすぎると二重顎になるから。」
「なにやってんすか、サイトゥさん。」
「あれかな、うちの店にバイトの面接の場所聞きにきたってことは、うちの店に入るのかな?」
「そうにきまってるじゃないですか。もし下のゲーセンに入るんなら、そこで聞くはずですよ。絶対うちに来ますって!」
「まじで!?まじで!?」
「やっべ、どうしよう、俺、超浮かれてきた!」
「俺も俺も!」
「あの子、凄い礼儀正しい子じゃなかったっすか?」
「うん、すごかった。外見だけじゃなくて内面も美人ってなかなかいないよな。」
「俺、そういう子、超好きなんすよ。」
「俺も俺も!なんか凄いMっぽいよな!」
「そうっすね!」
「さすが、ドS、意見があう!」
「どうしたんすか、二人ともはしゃいで?」
「今、超可愛い子がうちの店にバイトの面接どこですかって聞きにきてさ。あの子、うちにくるよ!やっべー、ようやく男だらけの職場にピリオドが打たれる!すげー嬉しい!」
「サイトゥさん。」
「ん?」
「今、うちの店バイト募集してないから、たぶん中河原の本店の方に入る子ですよ。だって本店のバイトの面接もここでやるじゃないですか。」
そういえば、あの子が見た俺の髪型ってもしや・・・・・・。